コメント欄より

# medtoolz 『>混沌としていて欲しい
同感です。私は、インターネットは rotten とか、下水道とかから入ったので、
ネット空間にはいつまでもドロドロした部分が残ってほしいと考えています。
自分のページにも、昔はもう少し危険な文章も置いていたのですが、人が増える
とそういうのはやりにくくなりますね。』

やはりアングラの洗礼を受けておられましたか。まあそのハンドルや掲示板がCarl板という事から想像はしておりましたけどね。俺は遊撃インターネットから入ったクチです。笑い

# stone 『yamakaw氏のところから辿ってここまで来ました。エントリーを読んでなるほどなあ、こういう思いが根底にあるんだなあと思いました。言いたいことはよく分かります。自分もインターネットにはそういうものを求めていた時期がありますから。でも、それは自分の感覚としては5年は前のものかなあ。アンダーグラウンドなものは確かにインターネットの魅力ではありますよね。でも、実際にはブログが一般的になってきたここ数年でそういう状況は大きく変わってきていますよね。誰もが見ることのできる世界になってきている。勘違いしてはいけないのは、今やインターネットでアンダーグラウンドな情報が手に入ると思ってはいけないことです。パソコンに向かって特別な情報収集をしているつもりになっていても、それは誰もがアクセスしていて、誰もが知っている情報になりつつあるんですよね。インターネットだから混沌とした情報が手に入るというのは幻想でしかないと思います。もうすでにインターネットは、アンダーグラウンドで特殊な情報をやり取りする場ではなくなっていると思います。だって誰でも見ることができるんですから。』

俺とstoneさんとは太字部分においてちょっと現状認識が違うようです。現在もアングラな情報は手に入ります。幼児ポルノ、クスリの通販、各種コンピュータウイルス・・・。
では何が変わったかというと、そういうアングラな情報が野放しにされなくなったという点ですね。それら情報は今日も流通しているわけですけどそれらの情報が当局によって監視され容易に逮捕に結びつくようになったという事です。監視網の強化や法整備等によって。「小学校を爆破する」と書いただけで捕まるなんて俺がインターネットにはじめて接続した9年前は想像もできない事だったのです。
そして俺自身ジレンマに陥っているのは、こうした変化は(俺の感情とは逆に)本来歓迎すべき事であると自覚している点です。インターネットは年々健全な住みよい空間になってきつつあります。これは実生活ではモラルだとか道徳だとかを口やかましく言っている俺としては喜ばしい筈なんだけど、なぜか喜べない。なぜか、インターネットにはゴミ溜めみたいな部分が残っていて欲しいと願っているのです。
昨日の日記を書いた後も何かもやもやとした、言いたい事がまだ残っているような具合の悪い感じは、どうやらこの辺に原因がありそうです。俺自身インターネットのあるべき姿を描けていないようなのです。やっぱりこの話には首を突っ込まなければ良かったなぁ。むしろyamakaw先生のように正論を掲げてキッパリと父権主義的に「個人サイトと言えど倫理に反する発言は全て慎むべし!」とぶち上げた方がすっきりできるのかも知れない。

アフィってハニー

おとなり日記経由でウザいはてなダイアリー発見。
http://d.hatena.ne.jp/kasikokukasego/

自分が知りたいのはそうじゃなくてぇって感じだった。
そりゃそうだよな
そんなに簡単に誰でもかんでもに教えるわけないよなーって。
くそーどうやってやればいいんだー?
教えてくり

適度に頭の悪そうな文章は読者に親近感をもたらす。
http://www.hatena.ne.jp/1125906052
ここで回答しようかとも思ったが、id:kasikokukasegoは正確にはアフィリエイトサイトではなくてアフィリエイト必勝法販売みたいなサイトなので止めた。つーか回答一発目が愛生会病院で大笑いした。まだデザイン変えてないのな・・・。
http://www.aiseikai.or.jp/

中村文則 - 土の中の子供

掲載されている文藝春秋を買って放置していた。んで今日読んだ。第一印象としては「え?これで芥川賞?」って感じ。やや期待しすぎたか。
主人公がナイーブ過ぎて参った。こういう鬱々とした「文学的な」主人公は苦手だ。読点がやや多めで少し気に障る。気取った印象を受ける。好きな人は好きなんだろうけどね。ラスト、主人公が「俺には親などいない、俺は土の中から生まれたんだ」と自分の心に決着を付け歩き出すシーンは少し感動的。
あと不感症の嫁の存在にあまり意義を感じられなかった。いなくても物語は成り立ったと思う。