不思議と、穏やかな気持ちになった

トラックバックがあったから昨日の日記にちょっと補足してみよう。

劇団ひとり

俺が劇団ひとりを推す理由は、彼のネタの完成度にある。
アンジャッシュも非常に完成度の高いドラマチックなネタを書くが、彼らのネタは完成度がある意味高すぎて、他の芸人(または俳優)でも演じられるのではないかと思う時がある。その点、劇団ひとりの書いたネタは彼以外に完璧に演じられる者は、多分いない。彼自身が演じる事を前提に書いたネタだ。この辺りでアンジャッシュより一歩抜きん出ている気がする。


カミングダウト劇団ひとりがうんこを漏らした時、たまたま俺もそれを観ていた(id:orjp:20041130#p1)。
俺はだいたひかるがうんこを漏らした方が良かったと書いたが、きっと劇団ひとり以外はうんこを漏らせない。川島省吾が笑いのためなら平気で越えられる一線を、他の若手は躊躇う。そしてこの差は絶対に縮まる事はない。劇団ひとりは当分の間、オンリーワンの位置を保つだろう。

毒舌系芸人

id:aniota:20050211#p3 より

しいて言えばお笑いの別のアプローチを提示できれば長井秀和は残るかも知れない。

ついでに長井秀和についてお話させていただきます。
彼の毒舌ネタの質の低下は目に余るが、だいぶ前にやっていた「同じ動きなのに違う事」というネタは、パントマイムの経験を充分に生かしたオリジナリティ溢れる良質なネタだった。これがaniotaの言う「別のアプローチ」になりうるかもしれない。
毒舌ネタってのはかなり安易にできてしまうものだから(実際エンタの神様あたりでまた毒舌系が出てきましたね。摩邪だったか)攻撃するターゲットか芸人自身のキャラクターくらいでしか、他の毒舌芸人との差別化を図れない。波田陽区だいたひかる長井秀和の中で波田陽区が一歩抜きん出た理由は「攻撃ターゲットを大物ばかりに絞った」という点だと思う。

番組

俺がチェックしてる番組は爆笑オンエアバトルお笑い登龍門エンタの神様笑いの金メダルガキの使い松本紳助なんだけどお笑いブームという割には*1どの番組もパワーダウンしてきてる気がする。そんな中、「松本人志のすべらない話」は文句ナシにいい番組だった。(北海道ではつい先日放送された)
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/1228sube/
誰でも1つや2つは「絶対にすべらないとっておきの話」を持っている。サイコロを振って出た目で指定された芸人が、絶対にすべらない実話を話すという内容だ。全部で20弱の話が聞けたが、これが全部ハズレなし。素晴らしかった。しかもルールで「同じ話を2回しても良い」ってのがあって、次長課長の河本がタロキチという飼い犬の話を3回したんだが、毎回笑ってしまった。

# shibaku 『すでに消えている芸人のゲッツ板谷の月給250万なので別に消えててもいいじゃないかって思う。って書いてから芸名違いに気が付いた。正しくはダンディ坂野ゲッツ板谷って人も実在します)』

マジっすか!!!!!11
まあ彼は今のうちに一生分稼いでおかないとヤバそうなんで(多分再起は無理だろうから・・・)必死なんでしょうね。消えても月250か。おいしすぎる芸能界。来年M-1グランプリ出ようかな。ピンで。
ゲッツ板谷っていうとサイバラの漫画に出てくる金角銀角の、金角の方でしたっけ。

*1:ガキと松本紳助は昨今のお笑いブームとは無関係だが