インターネットと職業倫理

書くかどうか迷ったけど、やっぱ書いておこう。大まかは流れはここ。
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20050906/p1
興味のある人は発端となったここからトラックバック先なども追いかけていくといいと思う。
http://childdoc.exblog.jp/2185770/
当の研修医kei先生のブログは閉鎖されていてもう読めない。が、ここで
http://d.hatena.ne.jp/Surgeon/20050821#p1
ちょっとだけ引用されていて読める。んでインターネットと倫理という事についてぼんやり考えていた。


例えば俺が研修医kei先生だったら?まあ閉鎖はないな。素直に謝って日記続けるかな?それもないな。多分開き直る気がする。
俺がyamakaw先生だったら?もう少し「そういう事書いちゃダメでしょ〜心の中にしまっておくべきもんだよ、まあお疲れ様」くらいにやんわりコメントするかな。それか、何も言わないか。


まず基本的に、俺にとってインターネットは、とんでもなくピュアで高潔な正論から、とんでもなくドロドロギスギスした心の沈殿物を丸3日煮込みましたみたいな暗部まで全部読めるような状態であって欲しい。混沌としていて欲しい。あ〜別に混沌ってのはそこかしこでケンカや論争が起きてる状態って意味じゃないっすよ。
俺が何だかなあと思うのはyamakaw先生が厳しく完膚なきまでにそれを叩きのめした部分で、いや別に間違っちゃいないんだけどさ。kei先生が求めていたものってのはもっとこう、救いのようなものだったと思う。「そういうやりきれない事ってあるよね〜」みたいな、共感とかエールだったんじゃないかと想像しているんだよね。でその部分に関してはyamakaw先生は反省しているっぽいんで別にいいんだけど・・・。ただ気になるのはyamakaw先生が「インターネットをゴミひとつ落ちていない世界」にしたがっているんじゃないかって事だ。この予想が俺を恐怖させる。
例えは悪いかもしれないんだけど教授が週末の夜に居酒屋に出向いて、自分のゼミ生が飲んでるのを発見して「キミ、学生なんだから酒なんか飲んでいないでその金を本に充てなさい、勉強しなさい、学生の本分は勉強だよ」と言っているような感じ。恐ろしいほど非の打ち所のない正論で、反論不能なんだけど、プライベートでもそれを言いますかって感じの。


倫理観溢れる人にとっては今回の件は「こうして倫理の欠如した医者の日記がひとつ潰れて医者の面目が守られたのだった。メデタシメデタシ」なんだろうか?
それとも俺があまりに倫理観に欠けているだけなんだろうか?