体臭の話

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これ読んでふと思い出した。忘れかけていた昨日の出来事。
昨夜、帰宅して1階玄関ホールでエレベーターを待っていた。俺の部屋は8階だ。上から降りてきたエレベーターには初めて見る住人が乗っていた。色白無精髭の白ブタみたいな野郎だった。で、そいつの降りた後のエレベーターに乗り込んだ瞬間、猛烈な異臭が俺を包んだ。1ヶ月は風呂入ってないんじゃねえかっていうか着替えも全くしてないだろっていうか乞食でもここまでひどいのはあまりいねえぞっていうレベル。8階に着くまでの間その臭いは全く薄まる事もなく、エレベーターの扉が開いた後もはっきりと残っている体臭がむしろ興味深く「ああ、体臭ってこんなに残り続けるものなのか」と驚きつつ8階ホールの清浄な空気とエレベーター内の体臭を交互に嗅いだりしてまた驚いたりしていた。
と、その時、エレベーターの扉が閉まりまた俺は階下に降ろされ始めた。アホな事をやってるうちにまた住人の誰かが帰って来たらしい。何やってるんだか俺・・・。そして1階に到着し扉が開くと、乗り込んできたのはあの白ブタだった。どうやらゴミ出しか何か短時間で済む用だったらしく、再び顔を合わせた俺におやという表情を一瞬だけ見せた。狭いエレベーターの中、俺は自分の間抜けさとかコントみたいな展開とか更に濃度の高まる体臭とか、そういうシチュエーション全体がツボに入って笑いを堪えるのに必死だった。尋常ならざる体臭は時にドラマを生む。