札幌ローカル日記

ふと丸井今井の屋上に行ってみたくなった。
というのも、たまには東急の上で飯でも食うかぁと東急にふらっと入ったんだけど。最上階に向かうエレベーターが途中でおもちゃ屋フロアに止まって、開いたドアの目前に広がった「百貨店のおもちゃ屋空間」が小さな頃の苦い思い出をフラッシュバックさせたから。
それは、クリスマスの翌朝、枕もとに置かれたおもちゃの保証書に百貨店のハンコが押してあって「あ、やっぱりサンタクロースはお父さんとお母さんなんだね・・・」とわかってしまった、あの忌まわしい記憶だ。あれは苦かった。こんな事長い間忘れていたのになぁ。
んで、じゃあもう1つ思い出の眠る場所を訪れてみようかと丸井をチョイスしたわけですね。お袋は俺が小さい頃、俺を連れてしょっちゅう丸井へ買い物へ行った。俺は200円を渡されて屋上のゲームコーナーで時間を潰させられた。1プレイ100円のでかい筐体のレーシングゲームを脇目に、1プレイ50円のシューティングゲームばかりやっていたよ。屋上フロアにはジャングルと滝をイメージした大掛かりなオブジェがあり、残りのスペースに小さなペットショップと小さなゲームコーナーがあった。クレープ屋もあった。滝の落ちるドドドドという音と湿った空気の匂いを今でも鮮明に覚えている。あの屋上はどうなっているだろうか。あの頃のままだろうか。あの頃のままだったとしたら、オブジェ達は俺を覚えているだろうか?
丸井に向かう途中、道新ホールの脇を通ったんだけど漢字検定試験が終わった直後らしくやたらと漢字を書けそうな顔をした中高年がぞろぞろホールから出てきて、カウントしてみたら眼鏡率8割だったので笑った。
そして丸井の屋上だが。・・・サンリオのキャラクターショップになっていました。ガッカリとも一安心ともつかない微妙な心持ちになりました。そこそこ幸せそうな親子がキャラクターグッズを物色している様が俺の思い出を蹂躙しているような気になって足早に立ち去りました。