マンガセリフランキングバトン

http://d.hatena.ne.jp/nyamaire/20060318#1142626091で投げられたので応答する。

これまで〜今現在、今でもアツいと思ってる漫画の台詞３位

• 泉昌之「豪快さんだっ！」収録　嵐のカツ丼より

豪快さんだっ!

フッとカツ丼が宇宙に思える瞬間がある…
その宇宙を大都会の片隅で、めしとカツとのバランスを考えたりしつつ食べているワシがいる
ワシがいてカツがある
ワシがいて宇宙がある…
肉　米　水　火　油　卵　生命　人間　地球　宇宙　そして　無
ワシは…
喰う！！
原野を行く機関車のように！！
太陽をかみくだき！！
銀河も呑み込み！！
おしんこをぶち込み　みそ汁もぶっかけ
生態系をもメチャメチャにするように！！
遺伝子も狂えとばかり！！
ただ豪快に！！
ただただ豪快に！！
オレはカツ丼を喰う！
何もかも吹っ飛ばし！！
オレがカツ丼を喰う！！
豪快に………

泉昌之はジジメタルジャケット１，２が面白い（というか他の作品はそれほどでもない）んだけど、この作品はいい。マジでいい。大盛りの無い店に入ってしまい、カツ丼を２杯注文する豪快さ。そしてこのシーンの壮大さ。読むとうっとりする。単行本の背表紙、バーコードを矢印で指して「こんなセコイもんピッピやるな！」と殴り書きされている。豪快だ。

• 黒田硫黄「大日本天狗党絵詞」１巻収録　夜明けの事より

大日本天狗党絵詞 1 (アフタヌーンKC)

おまえの家はおまえの家でなく
この都市も我々の都市ではない
だがこの空は我々のものだ
そしてもうおまえのものだ

主人公シノブが天狗の能力「雲踏み」（要は空中浮遊）ができるようになったシーン、シノブの師匠の天狗のセリフ。シビれる。師匠カッコイイ。犯されたい。あとＺ氏がロシア人に見えて仕方ない。

• たなかじゅん「ナッちゃん」１４巻収録　エピソード100より

ナッちゃん 14 (ジャンプコミックスデラックス)

できるかどうかを考えるんやない
どうやったらできるかを考えるんや

似たセリフは１巻あたりでもあったような気がするんだけど手元にある１４巻から。幼いナツコに教えを説くナツコの親父のセリフ。この作品をずっと貫いている重要なテーマであり取り上げたかった。

これまで〜今現在、妙に面白かった漫画の台詞３位

• 恋緒みなと「オレ通AtoZ」収録　ACCESS9より

オレ通A to Z (ヤングマガジンコミックス)

ちょっと絵が上手いからって調子に乗るな！！
やめろよなあの半角カナ口調
俺達のとこは禁止してるんだよ！！

パソコン通信ではネットによって様々なローカルルールが存在していた。それを破って半角カナを使った主人公が道端で唐突に殴られたあとで浴びせられるセリフ。殴られたあと主人公が涙目で「ふく助？」と相手のハンドルを予想するコマもいい。

• 花輪和一「不成仏霊童女」収録　第参話より

不成仏霊童女 (ぶんか社コミックス)

呪いの雨が降りそそぐ
４人はぬれるずぶぬれに
怨（おん）の刃の味を知れ
斬って倒して打ち捨てて
願い叶って雨あがる
死ね〜！
死んじまえ〜！

祈祷師が人を呪うシーン。この作品全体に言える事なんだけど、シリアスなシーンも絵柄のせいかいつも冷静に事態を観察している主人公の存在のせいか、どことなくコミカルな印象を受ける。

• 黒田硫黄「茄子」２巻収録　その１１より

茄子 (2) (アフタヌーンKC (295))

パフォーマンス用？
イミテーション？
みたいな？

黒田硫黄がかぶっちまったなあ。江戸が舞台のエピソードでセリフも古風に統一されているのにこのコマだけ英語が出てきてちょっと笑った。

バトン渡す人３人

日記タイトルに「漫画」がつく人を検索して適当に投げてみる。迷惑だったら無視してくださいね。
id:DWLKENTさん
id:GENFUさん
id:fujitubo7070さん

補足

カッコイイ・アツい台詞っていうと島本和彦なんだけどこんな本が出ているため今回は除外した。

炎の言霊―島本和彦名言集

あと大友克洋「気分はもう戦争」やジョージ秋山「銭ゲバ」なんかはアツい台詞だらけでキリがないんでそういうのも除外。「妙に面白かった」ってのはニュアンスが難しいなあ。微妙なセレクトになってもた。
せきやてつじがバンビーノ！以前に麻雀雑誌で変な漫画を描いていたって話に関連して。溜め込んでいた麻雀雑誌（近ゴーとか近オリとか）を最近捨てたんだけど「格闘太陽伝ガチ」作者の青山広美が描いていた「トーキョーゲーム」なんかが連載されてて懐かしかった。巻頭カラーで宮村優子が麻雀打ってたり・・・。真面目に牌流定石を説いているコラムがあったり・・・。安藤と井出の対談とかは切り抜いておけば良かったかなあとちょっと後悔。